さくっと分かるお金の歴史と成り立ち【物々交換~仮想通貨まで】

投資・トレードの勉強

私たちの生活と切っても切り離せない「お金」。

この「お金」を「お金」として扱えるようになるまでには長い歴史があります。

そして、今話題の「仮想通貨」にもその歴史は通じています。

 

考えてみると今使われている「紙幣」や「硬貨」自体は、ただの「紙」や「金属」です。あるいは「仮想通貨」は形もない「データ」です。

 

なぜ、価値のある「お金」として使えるのでしょうか?

その答えはお金の成り立った歴史を見ていくと分かります。

 

結論として、お金の根本にあるのは「信用」です。

本記事では、その「お金」の成り立ちについて狩猟時代~現代までのお金の歴史をさくっと分かるようにまとめました。

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古代のお金

物々交換:狩猟品・採取品

私たち人間がまだ狩猟や採取をして生きていた時代には、小さな集団で地域を転々と移動しながら生きていました。

この時代に「お金」はありません。

私たち人間は他の集団と肉や魚・木の実や果物、動物の毛皮などで物々交換をして欲しいものを得ていました。

例えば、海の近くに住んでいた人は魚が食べられても、動物に肉や果物にはありつけないことがあります。また、内陸から移り住んできた人は魚を捕る技術がなかったりします。

そんなときに、物々交換です。

「それぞれが欲しいと思うもの」と「お互いが持っているもの」を交換することで生活を豊かにしていきました。

物品貨幣 :稲・貝殻・塩

大陸から稲作が伝わると狩猟時代から農耕時代になり、人々は定住するようになりました。小さな集団が集まって大きな集団を作っていきました。

物々交換で主に交換していた肉や魚は生ものであり、すぐに腐りやすいという問題がありました。

つまり、価値が落ちやすいと言うことです。

そこで、人々は腐りにくく保存のできる「稲」を基準として物々交換をするようになりました。

稲と肉、稲と魚、稲と果物など「稲」が「お金」のような働きをしていました。

これを物品貨幣と呼びます。

「稲」は保存期間も長いので、蓄えておくこともできます。

よって、肉や魚などすぐに交換しなければならないということがありませんでした。

欲しい食べ物や品物が出てくるまで「稲」を貯蓄するということが始まりました。

物品貨幣は地域によって異なります。

中国などでは「稲」の代わりに「貝殻」、ヨーロッパやアフリカでは「塩」が物々交換の基準とされていました。

お金に関する漢字「財」「買」「貯」などの「貝偏」は物品貨幣が「貝殻」だったことからきています。

また、「塩」はラテン語で「サラリウム」、英語「サラリー(給与)」の語源になっています。

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近代のお金

貨幣経済 :金属

比較的に腐りにくい「稲」や「塩」「貝殻」にも、保存の限界がありました。

味の劣化やカビ、破損です。

また、物品貨幣は大量に貯蓄するには場所もとりますし、持ち運びもかなり不便です。

そこで、物品貨幣の代わりに「金属」を使った「お金」が生まれました。

金属のメリットは

  1. 腐らないため長く保存でき、価値も安定する
  2. 小さく加工すれば持ち運びに便利である
  3. 熱を加える・叩くことで加工しやすい

また、精錬すると光り輝いて綺麗なため、誰からも価値があると信じられました。

「金」などは地球の埋蔵量あるいはその地域の採掘量は無限ではありません

有限という点で希少価値も増して、特に「金」は高価なものとして世界中で扱われるようになりました。

紙幣経済 ①: 兌換(だかん)紙幣

さらに時代が進むと「いくら軽いと言っても大量の貨幣は重くて持ち運べない」という問題が生まれてきました。

経済が成長するにつれて価値が高いものも増えてきます。

持ち出せなければ、大きな買い物ができません。

そこで、軽くて持ち運びも楽である「紙」が「お金」として使われるようになります。

ただの「紙」ではなく、「この紙はいつでも金と交換できるよ」という約束が書かれた紙です。

これは「約束手形」と呼ばれるものです。

この「約束手形」と「金」を管理していた業者がのちの銀行になります。

貨幣(紙幣)の価値を「金」中心に考えることを「金本位制」と呼び、金と交換できる紙幣を「兌換(だかん)紙幣」と呼びます。

兌換紙幣が発行されたことで、国民は「いつでも必要に応じてこの紙と金を交換できる」と信じて紙幣を利用するようになりました。

ここから「お金」と「信頼」の関係の始まりです。

この紙に「金」と同じ価値があると誰もが疑わずに信用するからこそ「紙幣」という「お金」は機能します。

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現代のお金

紙幣経済 ② :不換紙幣

「兌換紙幣」の時代では、銀行が持っている「金」の量だけ発行されてきました。

しかし、経済が発展するとともに多くの「お金」が必要になっていきます。

つまり、紙幣が足りないという状況が生まれてきました。

そもそも「金」の埋蔵量には限界があるので、「兌換紙幣」の量もいずれ限界に達することが問題でした。

「紙幣」が足りないという状況は、経済成長にはかなりの不都合になります。

そこで、国は「金」の量に関係なく「紙幣」を発行できるようにルールを決めました。

この「金」と交換する必要の無い紙幣を「不換紙幣」と呼びます。

日本では1942年から日本銀行が「不換紙幣」を発行するようになりました。

こうして、現代の私たちが使っている通貨としての「お金」となりました。

私たちが使っている通貨が機能しているのは、国家を信用しているからです。

また、通貨が世界の貿易などで通じるのも国家が他の国から信用されているからです。

仮想通貨の出現

近年では、仮想通貨という「お金」も出現しました。

仮想通貨とは、インターネット上にしか存在しない「お金」のことです。

2009年10月に初めて仮想通貨と私たちが使っている通貨の交換レートが開示され、実用が始まりました。

最も有名な仮想通貨「ビットコイン」ですね。

 

仮想通貨と電子マネーは異なるものです。

電子マネーは現金の額をデジタル化するほか、ポイントも電子マネーとして使えます。

現金もポイントも厳密な発行枚数は決められていません。

つまり、発行枚数に上限がありません。

一方で、仮想通貨は発行枚数があらかじめ決められています

ここが最も異なる点です。

仮想通貨は決まった期間で発行されていきますが、期間が過ぎるにつれて発行枚数は少なくなっていく仕組みです。

そして、決められた発行枚数の上限に達すると発行が止まります。

この発行枚数の上限を決められていることは、「金」の埋蔵量に限界があることと類似しています。

「金」は地球に埋蔵されている量が決まっています。錬金術を使わない限り、人は勝手に「金」を創造して増やすことができません。

同じように仮想通貨も誰かが勝手に発行して増やせないようなになっています。

「金」が限られた埋蔵量だからこそ価値があるように、仮想通貨も意図的に発行枚数を制限することで価値を守っています。

2019年の現時点では、「仮想通貨」に対して世界的に半信半疑な雰囲気があります。

一部の人々が投機的な目的で取引をしている印象です。

しかし、「紙幣」が「お金」と信じられているから「お金」として機能するように

「仮想通貨」もれっきとした「お金」という認識・信用が広まれば、「お金」としてやがて機能することになるでしょう。

将来的には「仮想通貨」が世界中で信用されて、利用されているかもしれません。

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まとめ

お金の歴史と成り立ちについてまとめてきました。簡単な流れとしては

①狩猟時代にはお金がなかった。物々交換をしていた。
②農耕時代になると「稲」あるいは「貝殻」「塩」が基準(物品貨幣)として使われた。
③保存ができて価値の変わらない「金属」が貨幣として使われ始める。
④「金」に代わり持ち運びのしやすい「紙」が約束ごとを通じて信頼された(兌換紙幣)。
⑤経済成長に伴って、自由に発行できる「不換紙幣」が生まれた。
①の時代では「肉」や「魚」など物質的に同等の価値での物々交換が行われていました。
 
②~③では「稲」や「金属」を価値の基準として、同等の価値の物と交換していました。

④の時代に入ると価値の基準 +「信用」が付け足されて「紙」が「お金」に変わりました。

⑤でやっと私たちが信じて使っている「お金」となりました。

このような歴史を振り返ると、いまある「お金」の根本には「信用」があるということが分かります。

また、近年現れた「仮想通貨」も「信用」が得ることができれば、れっきとした「お金」として機能すると言えます。

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