FXで高値掴みをしてしまう心理とその対策【バンドワゴン効果】

投資・トレードの勉強

トレードをしていると高値掴み、あるいは底値売りをしてしまうことはないでしょうか。どうしてこんなことに…と悲しくなりますよね。

ローソク足の大きな動きを見ると「トレンドが出た!」と反応して、買いや売りを入れるものの、すぐに自分のポジションとは逆方向に行ってしまう。これは誰もが経験することだと思います。

“誰もが経験する”ということは、この現象には共通の原因があると考えられます。その1つとして挙げられるのが人間の心理にある「バンドワゴン効果」というものです。

この「バンドワゴン効果」を理解して、自分のトレード思考に当てはめることでむやみに高値や底値で捕まることを減らすことができます。

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バンドワゴン効果:周りに流される心理

バンドワゴンとは、パレードなどの行列の先頭を行く楽隊車のことを言います。日本で言うなれば「おみこし」のようなものです。

そして、”先頭にある”ということから「バンドワゴンに乗る」とは、流行に乗る・多数派による・勝ち馬に乗るといった行動を表します。

そこから転じて、心理学で言われるバンドワゴン効果とは一般的に

ある選択を支持する人が多ければ多いほど、その選択が正しいと思い込む心理現象

かみ砕いて言えば、「周りの流行に流されやすい心理」ということです。

流行り物が好きでみんなと同じ物が好きな傾向にある日本人は日常的にこの「バンドワゴン効果」の心理状態になっていることが多いといえます。

行列のできているお店についつい並んでしまう
普段は見ないスポーツをワールドカップの時だけ熱狂する
「みんな買っている」「みんな使っている」の売り文句に弱い

などといった日常的に見られる行動もバンドワゴン効果が働いていると考えられます。

「みんながやっていることを自分もやる」というのは安心感があります。反対に「みんなやっていないことを自分がやっている」というのは不安や焦りを覚えます。

集団の中で協調性を持って生きる上では、多数に従うというのは安心安全を得られます。昔から言われている「長いものには巻かれろ」というように、多数派や権威のあるもの、人気があるものに寄るのは自然な(本能的な)行動といえます。

一方でこの「バンドワゴン効果」は言ってしまえば、自分の行動・判断の基準を”みんな(他人)”に依存しているということになります。

こういった「バンドワゴン効果」の心理が働きやすい人は日常生活においては

購買意欲を刺激する売り文句に簡単にだまされる
悪いことをしていてもみんなしてれば大丈夫だと考える

といった行動をとってしまいます。

「赤信号みんなで渡れば怖くない」という皮肉にも感じられるフレーズがありますが、まさにこれはバンドワゴン効果です。この効果に心理を支配されると、究極的には「周りにすぐに流される”自分”のない人」になります。

賢く自分らしく生きるには、自分の意思で行動・判断をしていくことが大切です。

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FXで現れるバンドワゴン効果に要注意

このバンドワゴン効果は投資やトレードにおいては、あなたに高値掴みや底値売りをさせる悪影響を与えます。以下、FXでのバンドワゴン効果の一例です。既にできあがったチャートを使って解説します。

トレードで「飛び乗り」はバンドワゴン効果が働いている

実際はチャートというのは行く先が分からないものなので、あえてチャートの行き先は隠しています。

①チャートを見ていたら、ローソクが急に上へ上昇した!

②「この上昇の波に自分も乗らなければ損だ!」と考え、成り行きロングを焦りながらも入れる。(黄色丸部分など)

③少し時間が経つと上値でもみ合い始めた。「ローソクが上に伸びた!もっと伸びるだろう」と買いを追加する。(黄色丸部分)

④相場は急落、高値掴みをしてそのあと戻ることは無かった…

自分が相場の波に乗ろうとしたときに限って、そのあとの相場はポジション方向と逆行してしまうことがあります。

なぜ、このようなことが起きるのか…

例のような上昇では、急上昇が始まる前に買っていたトレーダーたちが急上昇が終わった②あたりから売り抜け(利益確定)を始めていると考えられます。また、急上昇が終わったことを見計らって、高値で売りをする勢力も出てくるでしょう。

相場をパレードに例えると

単純な上昇トレンドのモデルを用いて説明します。

パレード(上昇トレンド)に参加するには”参加チケット”を買う必要があるとします。パレードは大きく4段階に分けられ、どのタイミングでチケットを買うかが重要になります。

①パレードが始まることに気づいてチケットを買う人

②パレードが始まったことに気づいてチケットを買う人

③群衆に誘われるがままに(パレード終盤にもかかわらず)チケットを買った人

④終わったことにに気づかないで、そこの群衆に誘われてチケットを買った人

①の人は明らかに最後まで十分のパレードを楽しんで家に帰ることができるでしょう。

②の人に関してもパレードの序盤を見逃すこともあるものの楽しむことができます。

しかし、③と④のひとはどうでしょう。

③の人は群衆に誘われるままパレード終盤に参加したので内容もいまいち分からないまま終わりを迎えます。結果的にチケットの買い損です。

④に関しては言わずもがなです。チケットを買ったところでパレードは終わっているので損しかありません。

 

相場でバンドワゴン効果が働いてしまった人は、③や④のようなトレードをしてしまいます。

トレンド(パレード)の雰囲気だけに誘われて、ロングを入れる(チケットを買う)てしまうのは間違いです。雰囲気に飲まれず、パレードがいま序盤なのか中盤なのか終盤なのかを自分で考える必要があります。

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まとめ:バンドワゴン効果への対策

バンドワゴン効果とは

一般的に、周りの流行や人気に流されて、行動や判断をしてしまう心理状態
投資では、相場の急騰・急落・トレンドの動きで、状況把握をせずに飛び乗りする原因
最後に私なりの対策を提案して最後とします。ともに、バンドワゴン効果から逃れましょう!

意識的な対策

まず、トレードに自分なりの意見・根拠・自信を持つことが大切だと考えます。また、日常生活においても周りの情報に流された行動に気をつけることは訓練になります。
 
「みんながやっている」「みんなが買っている」ことに対して、「本当に自分はやりたいのか?」「自分に必要なものなのか?」など自分への問いかけをするといいです。
 
さらに、チャートが上昇しているからと言ってみんながみんな「買っている」というわけではないことを考えるのもありです。
「利益確定売り」「新規で売り」をしようとする人のことも考えると客観的にチャートを眺められます。

行動的な対策

普段トレードしている時間足よりも大きな時間足をみて、大局を掴むことです。

例えば、普段5分足でトレードするならば、60分足や4時間足のチャートを眺めてみることで相場の大きな流れ(大局)を掴めます。

後出しになりますが、「実際のチャートで考察」(5分足)の部分の上位足(60分足)は下の画像のようになっています。

黄色点線で囲んだ部分が「実際のチャートで考察」セクションで用いた5分足チャートの部分です。見て分かるように60分足の大きな流れは「下落トレンド」です。
この大局を見た後と前では、5分足で見られた急騰で「買う」か「売る」かの判断は変わって来るのではないかと思います。(どのぐらいポジションを持つかトレードスタイルにもよりますが)
大局を掴んでいることで、一時的な急騰急落に惑わされて高値・底値を掴む可能性を減らせることができます。
エリオット波動理論を学ぶと相場の局面を予測することに役立つのでおすすめです。

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