“劣等感”と”劣等コンプレックス”の違いを知って生きづらさを解消

from 書籍
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人間生きていれば、劣等感あるいは悔しさや至らなさを感じる事は多々あります。

現時点で劣等感を抱えている方もいるでしょう。

私も自分の欠点というのはどうしても気になってしまいます。

欠点を気にするだけでは問題解決にはならないので、どうにか解決できないかと頑張るのがまた人間です。

劣等感を感じていると気分が滅入ったり、生きづらい思いをしたりすることもあります。

しかし実はその劣等感は、「劣等感」ではないかもしれません。

そう、アドラー心理学では劣等感とは少し異なる「劣等コンプレックス」という心理状態があるとされています。

劣等感と劣等コンプレックスに対する理解があなたの悩みを解決するきっかけになるかもしれません。

結論として、劣等感は人の成長の促進剤となりますが劣等コンプレックスは人の成長を妨げます

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劣等感とは

劣等感とは人間の本能である「優越性の追求」の裏返しです。

対人関係の中で生じた「あの人のように成功したい」「あこがれの人に近づきたい」
自分の理想像から生じる「頭が良くなりたい」「可愛くなりたい、格好良くなりたい」

などといった「今よりもより良くなりたい」という向上心が「優越性の追求」です。

優越性の追求は、運動能力や頭の良さといった能力に限らず、

容姿や体型などの身体的特徴に始まり、お金持ちや温かい家族といった自身の境遇まで幅広くあります。

あらゆること無力な状態から脱したいというのは普遍的な欲求です。

極論、この欲求が無ければヒトはサルとあまり大差ないのではないでしょうか。

なぜこの欲求が劣等感に変わるのかというと

理想の状態と現在の自分を比べたときに、劣っているかのように感じるからです。

「劣等」とは「価値が少ない」という意味

最高の状態を100、最悪の状態を0と考えてみたとき「理想の自分」は常に自分の中では100です。

しかし、「現在の自分」は80であったり50であったりして、常に100以下です。

そのため、「現在の自分」と「理想の自分」を比較すると劣っているように感じます。

そして、理想の100に近づこうと感じて、成長するための努力を始めます。これが向上心です。

そもそも「現在の自分」が100(理想)だと言い張れる人は、そこから成長しようとも思わずに劣等感は感じないでしょう。

劣等感を感じている人は大丈夫です。

劣等感とは向上心を持つ人だからこそ持ちます。正しい劣等感は結果的に人へプラスの影響を与えます。

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劣等コンプレックスとは

一方で、劣等コンプレックスは人にマイナスの影響を与えます。

劣等感と劣等コンプレックスは似て非なるものです。

コンプレックスとは英語の直訳で「複雑な」という意味を持ちます。

心理学での意味では「複雑に絡み合った倒錯的な心理状態」となっています。

「倒錯的」とは歪んでいるということです。

つまり、劣等コンプレックスとは劣等感に対して歪んだ認識をしている心理状態と言えます。

歪んだ認識

歪んだ劣等感を持つ人のよく使ってしまうフレーズや思考回路は

「どうせ自分なんて…」
「自分はダメだから、がんばったところで無駄…」
「〇〇さえあれば、□□できるのに…」

劣等感を言い訳にして、現状を変えることを避けて諦める傾向に陥ります。

劣等感とは「向上心から生じるもの」であるにもかかわらず、

劣等感を「向上できない言い訳」として使っているという点で歪んだ認識と言えるでしょう。

 

このようなコンプレックスを持つ理由としては

・現実的な努力が嫌:コツコツ頑張るのは面倒くさい、できるだけ楽をしたい
・娯楽を優先する:楽しい時間(趣味や遊び)を犠牲にまでして向上したくない
・現状維持が安心:現状に不満はあるけど、変わることに勇気がでない

が挙げられます。

劣等感を言い訳にしたまま努力をしないとさらに劣等感を感じる状況になります。

そのループにハマる結果、劣等コンプレックスという沼にどっぷりとハマってしますのです。

そのようなループから抜け出すには、生物の本能である現状維持を好む(ホメオスタシス)に抗う努力をしないと変われません。

劣等コンプレックスの亜種:優越コンプレックス

劣等コンプレックスのほかに優劣コンプレックスというものあります。

優越コンプレックスとは、自分は特別なのだと周りに訴えかけることで劣等感をなんとかごまかそうとします。

その手段として現れるのが、誇大な自慢話過度な自己アピール虚勢を張ることです。

あたかも自分が優れているかのように振る舞うことで、自分自身に「自分はすごい」と言い聞かせ、周りの人に虚勢を張って優越感に浸り劣等感をごまかそうとします。

また、過度なブランド志向や経歴詐称といった問題も挙げられます。

自慢ばかりする人は承認欲求が強いと言われますが、その裏側には劣等感をごまかす動機があるのかもしれません。承認されることでひとときの優越感に浸れ、劣等感を忘れられるのです。

優越感に浸っているだけで実質的な成長がないので、現実的な問題解決には至りません。

飲み会や友人の集まりでつい自慢ばかりしてしまう人は要注意です。

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まとめ

劣等感と劣等コンプレックスについてまとめます。

劣等感:「向上心」から生じるものであり、本来は人の成長の促進剤となる
劣等コンプレックス:劣等感に対して間違った見方をした状態。劣等感を言い訳に「向上できない」理由探しの状態であり、人の成長の邪魔となる。

劣等感を正しく認識することで、劣等感はあなたの成長の手助けをしてくれます。

「劣等感=ダメ」ではなく、劣等感を認めて成長につなげましょう。

「悔しさをバネにする」「悔しい気持ちは人を大きく成長させる」とは、まさにこのことです。

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